2016年7月17日日曜日

~平凡で平和な世界~ⅩⅧ

そして五時間目が始まった。
肘待ってすぐに隣の席の西原さんに小声で話しかける。
「西原さん。」
「何?」
「さっき、豊島さんに君のことを聞かれてさ。で、その時に『後で話す』っていったんだけど、どういうことを話せばいいの?言ってほしくないようなことまで言っちゃったらいやだし。」
「うーん...狐ちゃんのことだから、私の能力についてきいてきたのかな?能力名以外のことなら言っていいよ。あとのことは...まあ、自由に話してくれて大丈夫!!」
「わかった。」
そして放課後。
「さて平野君。手短に済ませちゃおうか。」
と言うことだったので、先ほどのことを踏まえて話をした。
すると、「なるほどねー。」といって、こう言った。
「実際五時間目に話してたのは見えたから、だいたいの事情わわっかったし、オッケー☆まあ能力名はほかの人に聞いてみるようにするよー☆」
「おう。じゃあ俺は帰るわ。」
「うん。またいろいろ分からないようなことがあったら話をするようにするよ。」
ちょっとやめてほしいかな。
そうおもったが、 言うのはよそうと思った。
そして帰ろうとしたが、昇降口付近で誰かに声をかけられた。
「おい平野。」
誰だ俺を呼び捨てするやつは。そんなことを思いながら後ろを向いた。

0 件のコメント:

コメントを投稿