2016年6月12日日曜日

~平凡で平和な世界 部活動編Ⅴ~

声のした方を見てみると、高校の先輩とみられる方が立っている。
その人は西原さんのほうを見ながら言った。
「去年学校に来てた人よね?最後は部長連に取り押さえられていたけど。」
「すいませんあなた誰ですか」
西原さん即答か。
「あら?私のこと覚えてないの去年は歴史記録部の部長をしていたし、あなたの討伐隊にも参加していたのだけど。」
ああ、歴史記録部の部長さんか。って、言ってた討伐隊って部長連で組まれてたんだな。部長連ってすげえ。
「部長連すごいでしょう?あなたも部活に入って部長になればこのくらいの権限を持てるのよ。」
え、俺声出してないんだけども。なぜばれたし。
「なぜばれたしとか思ったでしょう。」
このひと怖い。
「これが私の能力、観察眼オブサーベーション・アイ。人のごくわずかな挙動から相手の心理を読み取るの。」
なんか俺、変な世界に迷い込んだような気がする。この人にはこういう感じの才能があるのだろう。
「西原さんも能力持ってるわよ。」
そんな馬鹿な。非現実すぎて笑えるんだが。(笑えねえ)
「ちなみに西原さんは何の能力を持ってるんですか。」
背中に衝撃が走ったかと思ったら、校舎の端まで吹っ飛ばされた。







次に気付いたら保健室で寝ていた。

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